四谷怪談のお話

真夏の夜は、涼しいお話が適していますね。歌舞伎で一躍有名になった『お岩さんの家系』について書いてみましょう。

 

お岩さんのモデルとなった女性は、けなげな女性であったようです。

東京の都心に新宿区四谷左門町(よつやさもんちょう)のお岩稲荷、または、お岩さま (正しくは、新宿区左門町17番地15号にある、「於岩稲荷田宮神社」)があります。

私、藤澤は30年前に近くで仕事をさせていただいたことがあるので、2度お参りさせていただいております。

史実としては、1636年(寛政13年)田宮岩がなくなり、岩が信仰していた屋敷社の稲荷が「お岩稲荷」し呼ばれるようになり、お岩の威徳を慕って親類縁者はじめ多くの崇敬者が参拝するようになりました。

1717年(享保2年)お岩稲荷を歓請、於岩稲荷社となる。

1825年(文政8年)於岩稲荷の祭神「お岩さま」を主人公とした『東海道四谷怪談』が上演、大当たりする。

 

その昔、江戸時代の初期、四谷左門町で夫によく尽くし、家を守って再興し、けなげな一生を送った一女性の美徳を江戸庶民が慕って、「貞女の鑑(かがみ)」としてあがめた。そんな人気のあった女性の祭神に鶴屋南北(つるやなんぼく)が注目し、その名を借りて芝居がつくられたということになります。

「四谷怪談」の上演後は、参拝者が芸能界、花柳界、また、遠距離に広がり、実際の田宮家の史実とは別に芝居の物語が独り歩きすることになっています。 参考文献 新人物往来社遍 教科書が教えない 歴史のその後 新人物往来社 2007年

 

 

 

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