10月12日は芭蕉の亡くなられた日です。

俳句で有名な松尾芭蕉は、10月12日歿となっております。

芭蕉は、江戸時代前期の俳諧師で、俳諧を革新し明治時代に成立した俳句の源流を作った人だといわれています。

代表的な句に「古池や蛙飛び込む水の音」「夏草やつわものどもの夢のあと」「秋深く隣は何をする人ぞ」などがあります。

元禄2年(1689年)江戸を立って、東北、北陸をめぐり岐阜の大垣まで「奥の細道」の旅に出て2年後に江戸に帰っております。

原文での出だしは次のようになっております。

月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり。船の上に生涯を浮かべ、馬の口とらえて老いを迎ふる者は、日々旅にして旅をすみかとす。

古人も多く旅行き死せるなり。

余もいずれの年よりか、片雲の風に誘われて、の思いやまず。海浜にさすらへ去年の空、江上の破屋に蜘蛛(くも)の巣をはらひて、やや年もくれ春たてる霞の空に、白河の関を超えると、道祖神の取るものも手につかず股引の破れをつづり、笠の緒を付けかえて、三里に灸するより、松島の月まづ心にかかりてむ、住める方は人に譲り、杉風が別所に移るに、「草の戸を住み替はる代ぞ雛の家」表八句を庵の柱にかけおく。

以上、「奥の細道」の旅支度の準備の状況が書かれています。当時は、徒歩での旅であったので、ほとんどの旅人は、しっかりと歩けるように、各人で足三里のツボにお灸をしている状況がうかがい知ることが出来ます。

 

 

 

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