遠隔治療のツボ

東洋医学では、遠隔治療という考え方があります。

例えば、妊婦さんが逆子になった場合は、お腹の胎児の位置を足の小指の至陰(しいん)、足首の上部三陰交(さんいんこう)というツボを使います。下痢には、足の第2指の裏内庭(うらないてい)のツボを使うなどの例です。

逆子になった場合は、通常、病院でまず逆子体操を勧められます。治らない場合は、以前は、「外転法」という技術をもった医師・助産師がいたと聞いていますが、現在では、帝王切開の手術を受けることになります。そこで何か手段がないかネットで探し、はり灸院にたどり着くことになる方が多いようです。

ある時、「お腹にはりかお灸をするのですか」「いいえ、手と足のツボを使います」という問答があり、ほっとされたご夫婦がいました。

この遠隔治療は、経絡(けいらく)といって、ツボの道が体めぐっているという考えに基づく東洋医学独特の概念です。

 

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