はりきゅうの歴史 (その3) 明治時代から

明治になり西洋医学が国家の方針として導入されました。

漢方も含めた日本の伝統医学は非正統医学として存続の危機に立たされます。はりきゅうは営業資格といては残りますが、主として視覚障碍者を対象としたものでした。

一方で、灸療法は、家族の健康、自己治療の民間療法として広く普及し、銭湯に行くと四国の今治では、男性の背中は灸の跡で真っ黒だったのを思い出します。

医師の中には、灸をテーマとした医学論文を発表する人も現れています。ウサギに灸をし、免疫力向上と、自ら「足三里」の施灸で養生をし、104歳のまで、現役の医師として活躍し、108歳で亡くなった原志免太郎博士は、灸に関する論文で初めて医学博士号を取得した医師として有名です。

原志免太郎博士の研究成果は、「モクサアフリカ」チームにアフリカの結核、エイズの対策として引き継がれております。

 

 

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