はりきゅうの歴史 (その1) お灸を中心に
お灸の始まりは、中国古代文献によりますと、2千数百年前、北方民族独特の医療として芽生えたといわれております。
北方民族の人たちは、素朴な生活のなかから、人間の生涯を次のようにとらえておりました。人は熱の塊として生まれ、徐々に年老いてだんだんと冷たくなり硬く動かなくなり、生涯を終えるものである。
そこで、少しでも冷たくなるのを遅くしたり、抑制するために火熱の摂取により、少しでも長生きをする目的で考え出されたものが「お灸」です。
はりきゅうの知識は、6世紀朝鮮半島から日本に伝えられ、、その後律令制度が整えられる中で、鍼博士、鍼生といわれた官職がはりきゅうを扱う医療職として設けられております。
平安時代までは、きゅう治療が中心で、はりは主として外科的な処置を行う際に用いられたようです。(つづく)
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