世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし
在平業平(ありひらのなりひら825~880)『古今和歌集 82段』
(この世の中に、まったく桜がなかったとしたら、春のころののんびりとした人々の心はのんびりとした気分であったろう。しかし、いま、桜が咲いているので、たとえば雨が降って散りはしないかと気になってしかたがない)
平安時代に読まれた『桜』を歌った和歌です。当時から人の気持ちは変わらないものだとつくづく思いました。
そして、この時期雨が降ったり、風が吹いたりして長持ちしないので心配するさまも同じなのだなとつくづくおもいました。
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