刺さずになでるだけのこどもはり
乳幼児がなかなか寝てくれない。夜中に何回も泣いて起きて、その結果両親も寝る時間がなくなり、疲れ果てている方もいらっしゃると思います。
なぜこのような夜泣きや疳の虫はなぜ起こるのでしょうか。 赤ちゃんが誕生し、目が見えるようになると、周囲のことに関心を持ち始め、笑うようになり、寝返り、ハイハイ、歩くこと、言葉を覚えることなど、2歳くらいまでの間に体と頭で覚えることが増えてきます。その量が膨大に多いため脳と体の整理がうまくいかなくなって、夜泣きや疳の虫が発生していると考えられています。
子どもにはりをするというと「エッ!はりを刺すのですか?」という反応が返ってきます。でも安心してください。子どもの肌にははりは刺しません。特殊な道具で撫でるだけの治療をいたします。
まず、お母さん方の腕に「こんな具合ですよ。気持ちいいですよ」と確認をしてもらってから、こどもはりをしております。 初めての児は緊張しているので、泣き出す子もいます。その場合は、お母さんに向かって抱っこしてもらって、安心していただいたままで施術をいたします。また、注射を思い出すといけないので、白衣は着ておりません。
こどもはりの場合は、てい鍼という刺さない接触鍼を使って、体全体の気血のバランスを整えて自己回復力を高める本治法を施術します。 その後、直接悪いところを治す標治法(ひょうちほう)として、大師流小児鍼(だいしりゅうしょうにばり)の方法で、後頭部、肩などの具合の悪いところをなでるような施術を行います。
所要時間は、5分~10分位です。ただし、夜尿症、アトピーなどの場合は30分程度かかることもあります。
「こどもはり」はどのくらいで効くの?
一晩に何回も泣く、キーキーという夜泣きや疳の虫については、毎日又は2日に1回、のべ5回~10回程度通っていただいております。 下痢・便秘は、数回で治ることが多いです。
夜尿症・アトピーの場合は、体質改善の必要があるので、週1回 3か月以上通ってください。
こどもはりをすることで元気な子に育っていき、ご両親は夜は、ぐっすり眠れるようになりますよ。