どんな効果があるの?

継続治療による体質改善と即効的治療による痛みの軽減という両面の効果があります。

継続的治療により、体質改善を図り、自然治癒力を引き出し、生命エネルギーを補給し、不妊症、不眠症、虚弱体質、冷え症、自律神経失調症、更年期障害などの慢性病の治療に効果を発揮します。

お灸が効果的な症状

不妊症
不眠症
虚弱体質
冷え症
自律神経失調症
更年期障害

お灸の魅力

お灸の小さな熱が体に入ると「気持ちがいい」これは体か喜んでいる証拠です。東洋医学では、生命の力、エネルギーを「気」といい温かさによって生命エネルギーが活発になるのです。

もう一つの魅力は、病気にかからないように体を守ることが出来ることです。はりと異なり、資格がなくても自分や家族に出来ることも魅力の一つであります。

お灸

お灸の種類

有痕灸 (ゆうこんきゅう)

直接皮膚にすえるお灸で効果があるが熱い、痕が残るのがいやで敬遠されています。

無痕灸 (むこんきゅう)

あとがつかないお灸。
知熱灸(ちねつきゅう)、隔物灸、台座灸、棒灸などがあります。台座灸は『せんねんきゅう』という名前で薬局で購入できます。

隔物灸 (かくぶつきゅう)

塩灸、ショウガ灸、ビワ級などがあります。塩灸は紙又は布の上に食塩をのせ、その上に小指大くらいのモグサをのせ火をつけます。ショウガ灸は薄切りしたショウガの上にもぐさを、ビワ灸は乾燥させたビワの葉っぱの上に灸をのせて点火し、温かさが感じたら随時移動させるお灸です。写真の例は、塩灸です。背中、お腹などの広いところを温めるのに向いております。

塩灸

台座灸 (だいざきゅう)

円形の台座に、紙で巻かれた筒形のもぐさをのせるタイプ。やけどの心配もほとんどなく、初心者でも安心です。薬局で『センネン灸』という名前で買うことが出来ます。熱がソフトの物からきついものまで5種類あるので、まずは、ソフトなものから試すことをお勧めします。ご自分で施灸するのに最も向いているお灸です。薬局で1000円~2000円くらいで購入できます。

台座灸

棒灸 (ぼうきゅう)

火をつけた棒灸をツボにかざして温めるスタイルで使用します。

棒灸のよいところは、体とお灸の距離を自由に調節できること。やけどの心配も少なく、あとが残らないこともよいところです。広域を温めるほんわりとした熱も、リラックス効果満点なのです。

棒灸

当院で使うお灸は、よく効く有痕灸に改良を加え、灸熱緩和器と灸点紙を使用し、気持ちがよく、効果の高いお灸としております。

灸熱緩和器と灸点紙1

灸点紙をツボの上に置き、真ん中の銀紙の部分にもぐさを置きます。

灸熱緩和器と灸点紙2

もぐさに火をつけて、お灸をします。

灸熱緩和器と灸点紙3

竹の筒でできた灸熱緩和器をかぶせて、火を消します。

お灸を自分でやるのは難しい?

当院は、当院はセルフ灸の方を応援しております。

自宅でお灸を希望する方に、お灸の仕方、ツボの探し方を教えております。健康のための足三里のツボ、女性のツボといわれる三陰交のツボなどをお教えします。今までも多くの方にお勧めして、喜ばれております。

赤ちゃんを授かりたい方、なんとなく体調が悪いという症状の不定愁訴、自律神経失調症などの慢性病の方は、より効果を確実とするため、週1回通院する間に、ご自宅で最低1回は、台座灸で施灸されることをお勧めいたします。

自分でお灸をするときの注意点

薬局でせんねん灸、長生灸などの台座灸を買えることができることから、自分でお灸をする人も多くなっています。お灸をするときにやってはいけないことは次のようになっています。

①顔・おへそにお灸はしない

美顔灸をする専門家もいますが自分でするのはやけどのもと、くれぐれも顔にお灸をするのはやめましょう。おへそも血管が集まった急所です。やめておきましょう。

②同じところに続けてお灸をしない

症状が重い人はなかなか熱さを感じません。何度も同じところにすると低温やけどの危険性があります2回までにしましょう。

③熱があるとき、飲食後や入浴前後はやめましょう

全身の血行が良くなりすぎ、だるくなったり、気分が悪くなる可能性があります。

④妊娠中に自分でやるのは、やめましょう

ツボの中には、妊娠中は避けた方がよいところもあります。どうしてもお灸をしたい場合には、プロに相談しましょう。

本や雑誌に載っているツボの位置は、WHO(世界保健機関)で定められた標準位置が書かれております。実際に効果がある『いきたツボ』からは、ずれている場合があります。自分でお灸をしている方も、当院にご相談、お問い合わせしていただくことをお勧めします。

愛媛県人のお灸への熱い思い

院長の藤澤の出身地は愛媛県今治市。お灸には特に思い入れがあります。

愛媛のお隣の香川県は、弘法大師・空海の出身地です。彼は諸国を巡り元気で暮らせるようにと、お灸療法を広めました。その歴史もあってか、四国は今でもお灸が盛んです。

そんな地で生まれ育った私も、幼いころから、船大工で疲れが溜まりやすかった父の背中に、「お灸(=やいと)」を据えていました。なので、はり灸の学校での実習は何の違和感もなく昔取った杵柄(きねずか)の感じでできました。

このように、体によいことは、身に染みてわかっております。気持ちの良いこと、痕(あと)が残らないこと、効くことの3つのことを追求した結果、カナダで開業中の水谷潤治先生考案の竹筒からできた灸熱緩和器と銀紙を素材にした灸点紙(きゅうてんし)の組み合わせにたどり着きました。これにより痕(あと)も残らず。とても気持ちの良い温度になります。この方法で治療した結果、4歳の女の子でも「気持ちがいい」といって治療を受けてくれております。

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