どうして逆子(骨盤位)になるの?

逆子

胎児は卵膜のなかで羊水中に浮いているので母親の動作や運動の関係で胎児が回ったり、横になったりして位置を変更するのは当然のことであります。

妊娠中期までは、子宮内における胎児の位置はまだ不安定であり、妊娠25~27週では、およそ10人に1~3人の比率で逆子(骨盤位)になるとされています。その大部分は自然回転による頭位となり、分娩時の骨盤位の頻度は、全分娩の2~4%といわれています。

どうやって治すの?

逆子治療

現在では、病院で超音波などの画像診断が発達し、逆子体操を指導し正位に戻らなければ、帝王切開で取り出すことが多くなっております。

手術となると下腹部に傷が残るので、いろいろと調べ鍼灸院に駆け込む方もいるようです。逆子治療のベストな時期は。26週から33週です。治癒率は70%という報告が多いと思われます。当院の臨床例でもほぼ同じです。35週を過ぎるとなかなか難しいです。

「お腹にはりきゅうをするのですか」と聞かれることもありますが、おなかに直接はりきゅうをすることはありません。手足のツボをつかい、遠隔治療をしていきます。主に、足のくるぶしの近くの三陰交と、足の小指の至陰(しいん)にお灸をすることが多いです。

逆子が治ったかどうかの検査は、産院のエコー検査の判定待ちになります。産院へいくスケジュールを確認しながら、5回程度通って頂き治療することになります。

100%治るわけじゃないの?

骨盤が狭い。へその尾が短い。へその緒が絡みついているなどの理由で、胎児にとって逆子で生まれる方が望ましい状態の場合は、残念ながら治りません。従って、100%にはなりません。

よい赤ちゃんに恵まれるために
気をつけること  

逆子治療

体を冷やさないことに気を付けることです。特に、足元から冷えることを防ぐために、靴下を2枚はくなど保温に気を付けましょう。

自分が冷えていることの自覚がない人も多いので注意が必要です。体の内部から冷やすことのないように、アイスクリーム、冷たい飲み物を控えることも大切なことです。

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